「MORNING GLORY」- 山下達郎

近所で「マルバルコウソウ」という
花を見つけました。

アサガオの仲間で、夏から秋にかけて
直径1.5cm程度の小さな赤い花をつける
一見じつに可憐な植物。
しかし、この草は
見かけによらず恐ろしく強靭です。
周りの草にツルを巻きつけて蔓延りながら
次々と花をつけ、タネを撒き散らす。
冬に枯れても、翌年もタネからどんどん発芽し
放置しておくと畑全面が覆われてしまう事もあります。
調べてみると、北米原産の外来種で
江戸時代末期に観賞用として渡来したものが
野生化したとされているようです。
一般に、外来種は繁殖力が強いと言われますが
そもそも繁殖力が弱い生物は
アウェイの環境では
生き残れないのでしょう。

こういう生物をみると、
「人間のエゴが」とか
「環境保全が」とか考える以前に
よくわからん場所に連れてこられて、
故郷に帰るその日まで
望みを託して数多くの子孫を
残し続けているように思えたりします。
そして、
はじめは帰るつもりだったのに、
世代を経るうちにいつしかその目的も忘れて
周りの環境に同化していくんだろうか、
とも思うのです。
さらに月日は流れ、
何かの拍子に故郷に帰りついた暁には
さらに強靭な種となって
故郷の同族たちを駆逐してしまうのか
それとも仲良く共存できるのか
どっちなんだろう?と
想いを馳せたりするのでした。

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このページは、YUKIが2015年10月29日 21:36に書いたブログ記事です。

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