「Is That a Riot?」- Youngblood Brass Band

じりじり、じりじり
右半身が、焼けるように痛い。
少しづつ耐えられなくなる痛みで
まっくらだった意識が戻った。

でも、まだ頭がぼんやりしている。
なんでこんなに痛いんだ?
はっきりしない意識の中、
自分が右半身を下にして完全に横倒しになり
まるで右腕の感覚が無くなっている事がわかってきた。
なぜ、こんな事に?
一体どれくらいの時間、意識を失っていたんだろう?
頭がぼやけているので、
状況を整理するのに時間がかかる。
もどかしい。
辺りは真っ暗で何も見えない。
何とか動かせる左手を上に伸ばすと、手が段差に触れた。
どうもここから落ちたらしい。
段差の上を手の届く範囲で探ると、
人の身体が指に触れた。
妻が段差の上にいるようだ。
左手を動かせる範囲で妻の身体を触ったが、反応が無い。
完全に意識を失っているらしい。
そんな中、痛みで思考が少しだけ覚醒する。
何が起きたのか、だんだん飲み込めてきた。
そうか。
幅寄せされて、段差から落ちてしまったんだな。
何て事だ。
悪い夢でも見てるみたいだ。
右手がきかなくなったらどうするんだ。
そういえば腹も減って、しかもえらく寒い。
後で文句を言わなきゃ。
まだまとまらない頭でとりとめ無い思考をするうち、
そのままの体勢でまた意識が遠くなる・・・


翌朝、全く動かない右腕をブラブラさせながら、
朝食の準備をする妻に声をかける。
「おはよう。お腹すいた。
てか、ベッドで幅寄せしないでくれる?
右腕が痺れて動かないんだけど」
「何言ってんの。
自分の寝相が悪くて勝手に落ちたんでしょ?
よく寝てたし、縦になってて面白いから放置してたのよ」
結局、事件の真相は藪の中。

という訳で、まだ思うように動かない右手で簡単に紹介。
アメリカはオレゴン州の、
いわゆるニューオリンズスタイルのブラスバンド。
この手のバンドは伝統に則って
スタンダードなジャズやブルースを演奏するのが
一般的だけど、
それだけにとどまらず
ヒップホップやパンクの要素も取り入れた、
グルーヴ感が強くて活きのいい演奏スタイルが
とても好み。
スタジオ盤もいいけれど、
より魅力が伝わると思う熱いライブ盤から
こちらを選曲。

Live. Places
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Youngblood Brass Band
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このページは、YUKIが2015年2月24日 10:49に書いたブログ記事です。

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