10/11に渋谷WWWのワンマン、見に行きましたよ。
面影ラッキーホール。

最近改名して「Only Love Hurts」になったそうです。
(前のバンド名から頭文字を取ってる)
「これをライブで聴きたかった!」って曲ばかりの
セットリストで、とても満足できるステージでした。
歌詞がアレ過ぎてメディアに取り上げられにくいけど、
こういうバンドの存在は
現代日本において貴重だと思うんです。


そもそもバンド自体ご存知ない方に解説‥と考えたけど
細々した説明はご本人たちも言ってるように
Wikiを見ればだいたい書いてあるし、
なにせ楽曲での表現がガッチリ出来ている方々なので
聴いた方が早いと思われます。
あえて概要を述べるなら、
演歌や歌謡曲と言った日本要素と
ヒップホップ・ファンクなど黒人音楽を
ごった煮に混ぜこんだサウンド、
そしてそれを支える確かな演奏に乗せ、
ストーリー性の強い歌詞で人生の裏街道を
生々しくも滑稽に歌い上げる
取り扱い要注意のX指定バンド、といった所でしょうか。
1992年結成なので、間に休止期間はあったにせよ、
20年近くこのスタイルでぶれずに続いてるという奇跡。
人間の清濁の、
目を背けたくなるような「濁」にスポットを当てて
冷静な観察眼で切り取って来たあげく、
頼んでもないのに笑顔で見せてくれるかのような姿勢。
大好きです。
音楽好きにも当然勧めたいけど、
歌詞の濃さからむしろ本好きに勧めたいバンドです。


よって、今回は面影ラッキーホールの
1998年発表アルバム「代理母」から一曲。
先日のライブでもしょっぱなに演奏されて
会場はおおいに盛り上がりました。
このアルバムは当初ソニーから
違うタイトルでリリース予定だったものの
歌詞が過激すぎるためお蔵入り→
徳間ジャパンから改めてリリースとなった経緯により
「代理母」と名付けられたワケあり盤です。
「メジャー展開にあたり、全曲タイアップ狙いの楽曲群」
とのアルバムコンセプトが掲げられてますが、
本気なのか、はたまた彼ら流のキツい冗談なのか。
多分後者だけど。
サザンを彷彿とさせる演奏に乗せて語られる、
巣鴨を舞台とした老人とガロ系少女の恋。
‥そんなの別に知りたくもないけど、
チラ見くらいはしてみたい。そう思った人は既に術中。


人間、こういう確信犯的毒気も必要だと私は思います。
タテマエ的な芸能からは決して得られない、
人生のしんどさ、不合理さを笑い飛ばす強さを
得られるように感じるのです。

代理母
代理母
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面影ラッキーホール
徳間ジャパンコミュニケーションズ (1998-11-21)
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このページは、YUKIが2014年10月18日 18:27に書いたブログ記事です。

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