お盆休みに実家に帰りました。
でも今回の帰省はいつもの帰省とは違って
20数年ぶりの中学校の同窓会がありました。
20数年ぶりに会う顔がほとんどで旧交を暖め合い、
とても楽しい会だった。
二次会を終え、三次会となり、三次会の後半にはもうほとんど人がいなくなっていて、
最後まで残った7-8人は居酒屋の個室にあったカラオケを歌っていた。
同級生のSとは卒業後、高円寺でばったり顔を合わせたが、
それきりで特別連絡を取り合うような事はなかった。
そのSはちょっと変わったヤツだが、
いわゆる頭が良く勉強が出来るタイプ、
生徒会の役員をやったりしていて優等生の部類に入っていたと思う。
もちろん、高校も僕の住む北学区では一番上位の公立高校に入学した。
それからしばらく顔を合わせる事はなかった。
近況を聞くと今では東京から地元に戻って
TSUTAYAでアルバイトをしながら実家暮らしだという。
そんな暮らしをバカにするつもりはないし、
もちろん本人がどう思っているかはわからない、ただ、
彼ほどの能力があるならもっと他に道はあっただろうにと思ってしまった。
もうすっかり夜が更け、酔いがまわった頃にSが歌ったのが、
中島みゆきのファイト!だった。
中卒だからと学歴で自分を判断され仕事をもらえない、
理不尽さに悔しさのあまり爪が突き刺さるほど握りしめたこぶし、
子供を階段から突き飛ばし薄笑いを浮かべる女、
それを目撃しながら何も言えず、助けせず逃げた自分、
チャンスを手にしながらも田舎の同調圧力によって、
上京する事ができず不意にさせられる、
男に力でいいようにされ、もう自分の性を恨むしかない女性。
女の子の手紙の文字は とがりながらふるえていた。
中島みゆきのラジオに投稿された手紙が元になっているこの歌は
頑張れなんて言っているのではなく、
まさに文字通り、闘えと言っている。
この歌の中の女性と能力はありながら不器用さゆえに、
うまく生きて行く事が出来ない、Sがダブって見えたからだろうか、
とつとつと語るように歌う中島みゆきの歌とは対照的に、
殆どシャウトするように、まるで叫ぶように歌う彼のファイト!は
僕の心の深く内側を刺した。
この国はロクに働かなくても裕福な生活をしている人間と
懸命に生きようと思ってもアパートも借りられない人間が生きている。
神様がいるならそれはあまりに不平等だ。
また次もお互い元気で会える事、ただただ、それを信じたい。
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