「Road Rage」- Catatonia

早いものでもう師走、ラスト一ヶ月を切って2012年に思い残す事の無いよう、
またやり残す事の無いようちょっと駆け足で生きてます。
みなさまはいかがお過ごしか?

実は今年の目標に定めた事があって、
まあなんて事無い、走る事なのだが、
去年から走り始めて、今年は大会に出てみようかな?と
思ったのをきっかけに夏頃に大会(ハーフマラソン)で
1時間30分を切る!という目標を掲げ、
日々ロクに飲みにも行かず、人とも会わず、
毎晩さっさと寝ては朝にランニングをしてた。


で、秋空さわやかな10月18日に川崎国際多摩川ハーフマラソンに出場、
結果は1時間41分、初めての大会だし、完走出来ればいいや、
なんて言いつつ、心の中ではガチで1時間30分切るつもり満々だったので
かなりヘコんだ。(その日はいつもより若干無口目)


しかし、実はこの川崎国際ハーフマラソンに中学校の時のツレを誘っていたのだが、
申し込み開始当日にエントリー数が定員に達してしまい、
出遅れたツレはエントリー出来なかった。
せっかく一緒に走ろうとなったのに一緒に走れないのは残念なので、
その二週間後にある板橋リバーサイドマラソンにも二人でエントリーしていた。


もちろん、不幸中の幸いというか、リベンジのチャンス、
今度こそ1時間30分を切ってやろうと気合いを入れ直して
12月2日までの2週間をトレーニングに励んだ。
そして気温が6度にも満たない凍える寒さの12月2日、
前回の悔しさとリベンジの固い決意を持って
僕はスタートラインに立った。
結局ツレは前日の夜にドタキャンだったので今回も一人。
まあ35にもなって20キロは確かに怯む。


スタート1分前です!


ポケットに手を突っ込み号砲を待つ。


パーンと響き渡る音と共にゾロゾロと走り始める。
スタート直後のダンゴ状態のまま、
人と人の隙間を縫うように抜いたり抜かれたり、
まあまずは何事も無く5km、第一給水所を通過、
もちろん水はまだ取らずにスルー。


Mizuho Financial Group, Inc.って
背中に入ったTシャツのヤツが抜いて行く。


銀行マンか?


結講給料いいのだろうか?


頭も結構良さそうだ。


途端にメラメラと何かが沸き上がる。
テメーには負けねえ。
心の中で呟く。


8kmを過ぎる、銀行マンをかわす。
が、様子が変だ、
走ったとき特有の脇腹の痛みが襲う、
走って脇腹が痛くなるなんて事はここしばらくなかったのに...。
いつもはまだまだ全然余裕の10km前ですでにバテて来ている。


10km、第二給水所が来る、地元の女子中学生が手伝っているのか?
水を並べながらファイトー!とかけ声をくれる、
カーワイー!なんて返す余裕もない。
水は取らない。


ここでこの後、しばらくやり合う事になる二人が現れる、
まず気になったのは水色と緑色のボーダーTシャツの女、
さらりと抜かれる、型どおりムカッと来る。
しかし抜きたいが抜けない、それでも追いかける、
差がつかないように追いかけるのがやっとだ。


さらに坂道が来た、景色はとてもきれいだ、
風景はとても東京とは思えない。
ボーダーの女には追いつけない、
ふと思うと、ボーダーとずっと並走している
赤いTシャツの男、背中にWinと入っている、
この二人はなんとか交わしたい。


11km付近、今度は100mほどの下り坂、足に負担が来る。
ボーダーと赤シャツの二人とはにわかに差が付き始めた、
どんどん他のランナーにも抜かれ始めた、
もうダメだ、もう走れない。


折り返し地点が来る、先に折り返したボーダーの女が正面から来る、
どんなヤツだろ?若そうだ、可愛いのかな?
って全然自分より年上のおばちゃん(失礼)
女子とおっさんには負けたくない!
ましてやおばちゃん。
自分も折り返す、なんとか交わしたい、
さっきの100mの坂がまた来た、今度は上り坂だ。


どんどん抜かれて行く、もうダメだな、ネガティブな確信。
せめてダメでもボーダーと赤シャツはなんとか交わしたい、
苦しさはどんどん増して行く、止まりたい、歩きたい。


15km、第三給水所が来た、水は取らない。


もう半分我慢大会の状態になっている、
しかし、だんだんボーダーと赤シャツとの距離は縮まってきている!
いや、違う、こっちのペースは絶対上がってる訳がない、
そうだ、あっちがバテてきてペースが落ちてきているんだ。
もしかすると何とかなるかも、小さな期待にややモチベーションが上がる。


18km、ついに二人を交わす、後3km。
どうにかなる気がしない。
18kmを過ぎてからずいぶん走った気がするのに
全然進まない、とっくに21km走った感覚なのにまだ、20km。


なぜか、この時、僕の頭の中には永ちゃん(矢沢永吉@武道館LIVE)が流れていた。


もうすぐだ、ゴールは見えてきてる!
その時、まさかの赤シャツに交わされた!


永ちゃんが歌う!
ノッてるか?ア-ッハ-!
足りないぜっ!ア-ッハ-!


もうとっくに限界は来ていた、でも僕は思いっきり腕を振って走った。


結果、赤シャツを再び交わして、1時間34分04秒。


ダメだと思ったのに記録は伸びてた、
でも30分は切れなかった...。


簡単になせる目標はつまらないと思ってみる。


ちなみにハーフ男子70歳以上の部で1位は
1時間33分59秒だというのをお伝えさせて頂いて
この長文を閉めたいと思います。


マジでヘコんだ。

グレイテスト・ヒッツ
カタトニア トム・ジョーンズ・フィーチャリング・ケリス スペース・フィーチャリング・ケリス
ワーナーミュージック・ジャパン (2002-09-26)
売り上げランキング: 619623

Trackback(0)


(言及リンクのないトラックバックは無視されます)

Comment

Calendar

アーカイブ

このブログ記事について

このページは、Hayaが2012年12月 3日 14:34に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「「Where Do We Go From Here?」- The Band」です。

次のブログ記事は「「Drunken Lullabies」- Flogging Molly」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。