80年代初頭、UKにおける飽和状態のエレポップブームの最中に彼等は出てきました。
いや、「出てきた」というか出て行けないままたった1枚のアルバムを残し、そして消えました。
82年、アルバム「Q-Feel」に収録。
同年、アメリカで110位を記録し、89年になぜかまた75位という微妙すぎる順位を獲得しました。
たぶん89年に発CD化された際に再リリースしたからなんだろうけど、ちゃんとプロモーションしてあげろよ。
っつうかビルボードHOT100のクセに110位ってなんだよ!
しかも本国UKでのヒットはナシ。
そう、一発屋どころの騒ぎではないのです。
泣いてもいいんだぜ。
成績だけ見るとカスなんですが、侮ってはだめ。
これだけスピード感、爽快感のあるエレポップってなかなかないと思うし、コードやメロディーラインも秀逸。
なんといってもリズムがね、踊れるんですよ。
この針の振り切れたダサさが本当にかっこいいんです。
時代の濁流に飲みこまれ忘れ去られてしまった、または知られずに流されてしまった名曲です。
VoのMartin Pageはこの後、80'sの超有名曲をいくつか作曲したり、94年にはソロアルバムでなかなかの成績を残しています。
「え?なになに?俺、別にQ-Feelじゃねぇよ?」みたいなツラでアコースティックな曲を歌ってるけどバレてんだよ!
アルバム自体もよく出来た楽曲が揃っているんですよ、意外にも。110位のクセに。
シングルでリリースされた「Crosstalk」「Heroes Never Die」あたりもおすすめです。
というか全体的にメロディーを包むアレンジがすごく丁寧で、まとまっています。
プレミア価格になってしまっているけれど、まだ手に入りますよ。
ぜひぜひ!
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