86年のオーストラリア。
彼らの1stシングルとして発表されたこの楽曲は、当時世界規模でヒットしようとしていた同じオーストラリア出身のINXSを思わせる様な芯の太い、それでいて上モノは軽く、メロディアスなロックでした。
要するに二番煎じです。
とはいえこのBoom Crash Opera、なかなかバカにできるものじゃないんですよ。
86年、オーストラリアチャート5位。
87年のアルバム「Boom Crash Opera」収録。
アルバムにはDuran DuranやThompson Twinsをプロデュースした事で有名なAlex Sadkinを起用。
シングルとアルバムではアレンジが大幅に違っていて、更に複雑、かつ骨太で、ピアノの音色がより美しくなっています。
このアルバムが、Alex Sadkinの手がけた最後の作品になってしまったのは非常に残念...。
この「Great Wall」のようにVo、Dale Ryderのシャウトを効かせた楽曲もさることながら、アコースティックな部分も得意としているようで、「Hands Up In The Air」なんて曲もちゃんとヒットさせています。国内のみで。
「Gap That Opened」「Her Charity」「Caught Between Two Towns」あたりも素敵です。
日本盤のライナーには「看板のヴォーカリスト、デール・ライダーを中心とする彼等の出現は、シドニーのイン・エクセスに対するメルボルンの明快な解答だ。」と書いてありますが、結果、メルボルンの圧倒的敗北に終わりました。
そして帯には「全米チャート急上昇中、Great Wall収録」とありますが、そんな事実は一切ありません。ウソついてんじゃねぇよ。
でもかっこいいのは事実。
80'sの隠れた名盤といっても決して言い過ぎではないくらい!
もし興味があったら聴いてみてくださいね!ぜひぜひ!
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