HardRockに初めてちゃんと接したのは中学二年生の時、
30歳を超えた今でも仲良くしている佐々木君が貸してくれたGuns & Rosesだった。
ただ、自分から好んで聴くようになるのはずいぶん後の事だが...。
背は小さいが、顔立ちも良く、僕の周りではいち早く洋楽を聴いていて、
ドラムをやっている姉がいて、まわりではまだ誰もやっていないギターを弾き始めていて、
着る服のセンスもオシャレでとにかく先行ってる感じで、
当時はそんな事、口が裂けても言わなかったが、
彼にあこがれのような物を感じていた。
やがてギターを弾くようになって初めて弾けるようになった曲が
D、A、Gのスリーコードで作られたアコースティックナンバーのこの曲、
そしてこのギターを教えてくれたのがその彼、佐々木君。
で、知らない人に説明するとこのGuns & Rosesってバンド、
見た目がこの上なくガラ悪そうなのだが、
ほんとにガラの悪い、いわゆる不良の見本のような人達で、
SEX,DRUG,ROCK&ROLL+ケンカ+酒と、
とにかくかっこ良かった訳。
さらにファーストアルバムのジャケが、レイプの絵が使用されていて、
その絵が使用された初回版は発禁、絵が差し替えられてなんとか再発、
なんて破廉恥な話題も盛りだくさん、
このUsed to Love Herが入っているミニアルバムも
裏ジャケはすっぱのお姉さんの写真で青くさい10代の僕はシビレまくっていた。
誰しもが子供から大人になって変わって行くように、
このバンドもやがてホーンセクションや、コーラス隊、フルオーケストラなんかをいれるようになっていき、
ストレートでシンプルなロックンロールは見る影もなくなって行き、
オリジナルメンバーもどんどん抜け残念ながら僕にとってはかっこ良くなくなってしまった、
多くの人がそう思うように...。
そしてその佐々木君は今でもたまに会うのだが、
彼も会う度に当たり前の事なのだけど、どんどん大人になり、
ファッションや音楽からは興味が薄れてしまったようで、
話の中心はほとんどが仕事の事ばかりになった。
彼は言う、お前全然変わんないね。
俺が変わんないじゃないよ、言いかけたが止めた。
Geffen Records (1988-11-30)
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