「卒業」- 尾崎豊

今年もまた卒業シーズンが来た、みんな卒業するんだね。

そして僕はこの季節が嫌いだ。

僕にもその昔卒業式があった。

最後の卒業式は中学生の時、
女子はみんな涙を流して、男子は解放感に満ちあふれた笑い声をあげていた。

でも僕にとってそれは世間一般で言う卒業式とはほど遠い、
噛みすぎたガムみたいに味も素っ気もない無味乾燥な物だった。

机に開いた穴に消しゴムのカスをただただ詰めて過ごした3年間。

いったい何を卒業したんだろう?

夢や希望はあったけど、それは何一つ叶わなかった。

授業中、コツコツと先生の板書する音。

昼休み、みんなの笑い声と喧噪。

放課後、校庭に響き渡る部活動の掛け声。

それは全部まるで昨日の事の様。

ああ、いやだ、いやだなあ。

仕組まれた自由に気づかずに、あがいた日々を過ごせたなら、

心から卒業出来たのだろうか?

心から卒業出来たと思える様、先生、教えてください。

回帰線
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このページは、Hayaが2012年3月15日 23:13に書いたブログ記事です。

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