涙が止まらなかった、
悲しくてどうしようもなかった。
どんなに拭っても次から次へと溢れ出る涙。
収まったかと思うと、
まるで通り雨のように再び、だーっと涙が出てくる。
どれだけ泣いたのか判らない。
泣いても泣いても悲しい気持ちは変わらない。
でも悲しくてもお腹は減る。
なにか食べなきゃ、
冷蔵庫を開けてみた、
何もない、
あるのは冷たい白い御飯だけだ。
何かをしていても涙の通り雨は
時折襲ってきた。
とても悲しい。
泣きながら僕は悲しい冷たい御飯だけを食べた。
いまではどうして悲しかったのか、
もう覚えてはいない…。
覚えているのは、頬を伝って落ちた涙が、
冷たい白い御飯に落ちて、
ちょっと塩味がしていいなって思った事だけだ。
涙はしょっぱいからね。
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